脳卒中のリハビリ

【わかりやすい】自分でできるリハビリ方法(手)

自分で手のリハビリをやってみよう

自分でできるリハビリシリーズです。
今回は手指をテーマにお伝えします。
麻痺の程度は人それぞれなので、こちらの記事がどの方にも適応するわけではありませんが、「ちょっとでも自分でできるリハビリがあるならやりたい」「知りたい」という方のお役に立てればと思います。
どれも簡単にできるものなので、気軽に取り組んでみてください。
※実施については自己責任になりますので、痛みなどがある場合などは無理に行わないでください。

関節が固くならないように注意!
麻痺側(左右のうちで麻痺になっている側)の手足は、自分で動かせない分、関節が運動不足になって徐々に固くなっていきます。
とはいっても、1日で急に関節が固まるわけではありません。
関節の固まり方は「徐々に少しずつ」なので、関節の硬さに気づく時というのは「そう言えばなんとなく動かしにくい」「気づいたら固くなっていた」というふうに本人も知らないうちにということがあります。
固くなり始めていても最初のうちは気付きにくいのです。
このように症状が分かりにくいのであれば、一体、どのタイミングで関節のケアを考えればいいのでしょうか。
それは「関節に何も硬さがないうちから」です。
固くなった関節に再び動きを取り戻すリハビリよりも、関節の柔らかい状態を維持するリハビリの方が簡単です。
せっかく運動麻痺が改善してきても、関節そのものが固くなって動かなくなってしまっていては元も子もありませんので、早速、今日からでも関節のケアを始めましょう。

手指の関節可動域練習方法

①まずは麻痺でない方の手指の関節が、どの程度曲げ伸ばしできるのかを参考にして、麻痺側の手指に関節の硬さが出てきていないかを確認しましょう。

②麻痺でない方の手を使い、麻痺側の手指を動かしていきます。
・人差し指から小指にかけて、一本ずつ反動をつけずにゆっくり曲げ伸ばしを行います。
どの指も3ヶ所の関節があります。
痛みがある場合は、無理にそれ以上動かさず、痛みの手前までにしておきましょう。
・麻痺のない手で、麻痺側の指を筒を握るようにして、指全体を優しく握ります。
そして、そのまま優しく軽く、捻ったり、隣の指と離すように指の間を広げたりします。
人差し指から小指まで一本ずつ行います。くれぐれも乱暴に動かさないようにしましょう。
・親指も麻痺でない方の手を使い、同じように動かします。
分かりづらいですが、手首付近にある関節も合わせて、親指にも3つの関節があります。
・親指は他の「指達と向き合う」という重要な役割もあるので、痛みのない範囲で親指を小指の付け根を触るようにして曲げていきます。
こちらも麻痺のない方の手で手伝ってあげてください。
以上です。

感覚を鍛える練習(イメージトレーニング)

①麻痺のない方の手で手伝いながら、手のひらをベタッとつけるようにテーブルに手をつきましょう。
麻痺側の手は「大きくパー」をしたようにしたいので、指を伸ばしておきます。
こちらも反対側の手で手伝いながら行ってください。

②次に目を閉じましょう。
視覚的に麻痺側の手を見ずに、「今、どこに親指があるか。人差し指はどこか」といった具合に、指の位置を頭の中で探ります。
もし、やり方がわからなければ、麻痺のない手を同じようにテーブル上に手をパーにしてつき、目を閉じ、そちら側の親指の位置や人差し指の位置を探ってみるといいでしょう。
麻痺のない手であれば、目で見なくても大体どのあたりに指があるのか、手に取るようにわかるかと思います。
そして、再び麻痺側の指の位置を目を閉じた状態で探る練習に戻ります。

③もし、麻痺側の指の位置が探れない場合は、一度目を開け、位置がうまく探れなかった指の腹を、麻痺のない手でよく触ってみてください。その後、目を閉じて、触るのをやめた後も指の腹に、触っていた時の感触が残っているかどうか確認します。
何度か繰り返し、③ができるようになったら、もう一度②の練習へと戻りましょう。

動きを鍛える練習

これは一人一人の麻痺の程度により、本当に千差万別になってしまうので、ここでの記述は控えます。
なぜなら上手に自主練習が行えていれば問題ないのですが、もし間違った動きになっていたら、それが動きのクセになる危険性があるからです。
理学療法士・作業療法士であれば、うまく動かせているのか、それとも代償動作(※1)なのか見分けることができるのですが、ある程度の専門知識・経験がなければこれは見分けが難しいです。
ですので、動きを鍛える自主練習については、実際に身体機能を確認できなければお伝えするのが難しいのです。
※1本来の動きではないが、見た目にはそれっぽい動きができているように見える

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リハビリスポット moveでは自宅での自主練習がより効率良く行えるよう、理学療法士・作業療法士による専門的なリハビリと併せて、自主練指導や注意点のアドバイスなども行っています。

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