リハビリに向いているのはどんな靴?
「リハビリが始まるけど、どんな靴を用意すればいいんだろう」
リハビリ向けの靴となると、いつもの靴選びとは違ってどんな靴を選べばいいのか迷いますよね。
「どんな靴を持ってきたらいいですか」といった質問を、家族さんからもよく頂きます。
絶対にこの靴じゃないとダメ!ということはありませんが、避けてほしい靴はあります。
リハビリにオススメの靴はこんなタイプの靴です。
・自分で履いても、介助で履いても、どちらでも履きやすい靴。
・ヒールはなし。インソールが厚底のタイプも避ける。
・サンダルとスリッパも避ける
今回のテーマは靴選びです。
せっかく靴を買ったのに、病院や施設で「別のものを用意してください」と言われたら、二度手間ですし、何より勿体無いですよね。
これから靴を購入される方、ぜひを購入される際の参考にしてみてください。
大事なポイントは外さないようにして、自分好みの靴を見つけよう
ここで、もう少し靴選びの大事なポイントを詳しく説明します。
マジックテープの靴はとても便利
靴紐よりもマジックテープのほうがお勧め。
手足の麻痺から、靴紐は自分で結べない場合があります。
しかし、マジックテープの靴であれば、練習によって片手で脱ぎ履きができることがあります。
また、自分では靴を履くことができずに、靴の脱ぎ履きを介助してもらうこともあります。
その場合にもマジックテープタイプの靴は介助が簡単で便利です。
最近はマジックテープタイプの靴のデザインが豊富です。
自分好みの一足を見つけてみてはいかがでしょうか。
本人の足のサイズに合った靴を買おう
大きすぎるサイズは危険。
たまに「大きい方が脱ぎ履きしやすいから」「サイズがわからなかったから、余裕を持って大きいサイズにしておいた」と、ブカブカのサイズを持って来られる場合があります。
これは良くありません。
すぐに脱げてしまいます。
歩行練習中に靴の中で足が動いてしまい、うまく歩けません。
ただし!次の場合は例外です!
足がむくんでいる。
装具を装着している。
この場合、普段履いている靴よりも数センチ大きくないと入らない場合があります。
メーカーによっては左右別々のサイズで販売してくれることがあり、
「右足だけがむくんでいる」といった場合に便利です。
こんな靴は買い直しになる可能性が高い
- クロックスなどのサンダル
脱ぎ履きしやすいからと、持って来られることがあるのですが、おすすめしません。
つま先が床に引っかかりやすく、躓きやすいです。
場合によっては、安全性の問題から別の靴を用意してもらうようお願いされることもあります。
- スリッパ
こちらもよく脱げます。
また靴とスリッパでは、根本的に歩き方が変わってしまうので、歩行練習にも向きません。
- ヒールの高い靴
ヒールというとハイヒールを思い浮かべますね。
しかし、最近は身長を高く見せる為、シークレットタイプのヒール履があります。
見た目はスニーカーだけど、靴底が実は分厚い。
男女問わず、「普段からの履きなれた靴を持ってきてください」と言うと、時々このタイプの靴を見かけることがあります。
このタイプの靴は、見た目はまっすぐ立っていても、靴の中はつま先立ちです。歩行練習には向きません
まとめ
リハビリに適した靴の選び方をご紹介しました。
お気に入りの靴は、リハビリのモチベーションアップにもつながります。
ぜひ、靴を選ぶ際の参考にしてみて下さい。
番外編ですが、小学校の上履きで使用されている「バレエシューズ」と言われる靴も、安価で脱ぎ履きがしやすく、人気がありオススメです。
- マジックテープタイプの甲部分がガバッと開くタイプの靴が便利
- サイズは大きすぎないものを。ただし、足のむくみや装具装着がある場合は例外
- 厚底の靴や踵の高い靴は避ける