スポーツ障害

ジュニアにおける体格の個人差

同学年の子ども同士でも、体の成長度合いはバラバラ

「どうしてうちの子は同い年の子より体が小さいのかしら」
スポーツは体格がしっかりしている方が有利な場面もあり、子どもの身長や体格について首を傾げる保護者の方がおられます。

体の成長度については、個人差があり、成長のピークが小学生高学年の子もいれば、高校生の子もいます。
実にバラバラです。
そのため、その子が今、成長のピークを迎えているのかどうかは、実際の年齢ではなく、骨年齢成長曲線などから個別に判断する必要があります。

ですから、「4年生なのに小さい」とか「4年生なのに大きい」とか、年齢を基準に、体の大きい小さいが話題に上がることがありますが、もしかしたら、今は背が低い子でも、まだ成長のピークが来ていないだけかもしれません。
中には中学や高校に入って、急にグッと体格が変わるお子さんもおられます。

同じ年齢でも体の成長度は4年の差があることも

例えば、年齢は同じでも、体の成長が実際の年齢より2年分遅い子と2年分早い子がいるとします。
その子たちは年齢は同じでも、二人の体の成長度の差は4年分です。

子どもにとって4年分の体の成長差は大きいです。

これが体格差を生み出す要因の一つです。
もちろん体格には遺伝的なものもあります。

成長の遅い・早いについては、単なる個性です。
どちらが良い、悪いではなりません。

骨の成長のみでなく、内臓の発達度合いにも個人差があります。
たくさん食べても消化できる子もいれば、消化できずにしんどくなる子もいます。
筋の発達度合いでは、力のある子もいれば弱い子もいます。

「たくさん食べてほしい」
「たくさんトレーニングをしてほしい」
そう思うこともあるかもしれませんが、体の成長にそぐわない食事内容や練習メニューは、大切な体を壊してしまうことも。

知っておいてほしいのは、同学年であっても、チーム内ではこれくらい「体の成長差」がある選手たちがごちゃ混ぜになって練習をしているということです。

どうしても年齢や学年で比べがちですが、一人一人、体の成長には差があるので、焦らず、それぞれのジュニアの成長を見守っていきましょう。

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