脳卒中という病名の中の一つに「脳梗塞」という病名がある
脳の血管が詰まったり、破れたりする病気の総称を脳卒中と言います。
脳卒中という病気の中でも、脳の血管が詰まったものは脳梗塞と呼ばれます。
また、脳の血管が破れてしまったものは、脳出血やくも膜下出血などと言われます。
脳梗塞や脳出血などをひっくるめた総称が脳卒中です。
では、脳卒中という病名のなかにはどのような病名が含まれているのでしょうか。
脳梗塞
動脈硬化になった血管や心臓にできた血の塊（血栓）が血流によって運ばれ、その血の塊が脳の血管に詰まることで生じます。
血の塊が詰まると、その先の血管に血がうまく流れなくなり、そのことにより脳細胞が壊死します。
大きな太い血管が詰まることもあれば、末端の細い血管が詰まることもあります。
太い血管が詰まると、その先に枝分かれしている細い血管全ても同様に影響を受けますので、広い範囲の脳梗塞になります。
脳出血
脳の細い血管が破れ、脳の中で出血が起きた状態です。
前触れはなく、突然生じます。
脳の血管が破れることで、脳の中には血腫ができ、また時間経過とともに脳自体にむくみが見られます。
血腫とむくみによって脳が圧迫され、吐き気や意識障害など様々な症状が現れます。
くも膜下出血
脳血管にできた「こぶ」（動脈瘤）や動静脈奇形が破裂してくも膜下腔という場所に出血した状態です。
発症時には突然の激しい頭痛や意識障害、嘔吐などが見られることが多いです。
死亡率が高く、発症するとおよそ3分の1の方が死亡し、3分の1の方が後遺障害が残るといわれ、残り3分の1の方は元気に社会復帰することができると言われています。
